2006年02月20日

ウォーク・ザ・ライン

jc11.jpg去年の”レイ”に続くミュージッシャンの半生を描く映画。当初は、また伝記ものか…と思ったのですが、ジョニー・キャッシュの半生を描いたこの作品、アカデミー賞にノミネートされるべく作品だと納得しました。
ただしノミネートは、主演男優賞・主演女優賞・編集賞・衣装デザイン賞・録音賞の5部門、作品賞と監督賞にはノミネートされていないところをみるとやはり、”レイの後”という影響があるのかもしれませんね。

ジョニー・キャッシュも、ジューン・カーターのこともあまりよく知りませんが、両者を演じた、
Joaquin Phoenixホアキン・フェニックス、Reese Witherspoonリース・ウィザースプーンの演技力、歌唱力は見事でした。ノミネート作品をすべて見てないのですが、ゴールデン・グローブ主演男優賞、主演女優賞を獲得しても、おかしくはない実力だと思います。

実在の人物の半生ですから、ストーリーをどうこう言っても仕方ありませんが、ジョニーの最初の妻ヴィヴィアンは、ジョニーとジューンの公演を見て、彼らが惹かれあってるのを感じるのは辛かったと思います。その事を考えると手放しで拍手喝采というわけにはいきませんが、魂のレベルで惹かれ合ってしまった二人、ジョニーとジューンが苦悩しながら結びつくまでの描写は上手く出来ていたと思います。(その後2003年にジューンが亡くなり、4ヶ月後ジョニーが亡くなったそうです。亡くなるまで一緒だった事が、魂のレベルで惹かれあった証であったらと思いたいですが…)

ジョニーがもっとも苦しんだ時期に手を差しのべたジューン。
それが無理なく出来ることが、本当に愛せるかどうかなのかなぁ なんても思ったりもしました。手を差し伸べるのも相当の負荷がかかるわけで、半端な気持ちでは出来ないですからね。

ロカビリーの黄金期を生きた彼らの人生。それをどう感じるかは皆それぞれでしょうから、その事は別として、ホアキンとリースの力量、そして(多分)映画の半分の時間はライブ感たっぷりのロカビリー演奏ですごせるこの映画、劇場で見る価値がある作品だと思います。

そして、私でも気になった1950〜'60年代のファッションを忠実に再現したジューン・カーターのコスチューム(衣装デザイン賞はこのあたりのノミネート?)も見ものです。

ターミネーター2で、スカイネットが送り込んだ殺人マシーン役をやった、ロバート・パトリックがジョニー・キャッシュの父親役でしたが、なかなかの頑固親父ぶりを発揮していましたよ。

公式HP

jc2.jpg写真は、アルバム”エッセンシャル・ジョニー・キャッシュ”

監督 ジェームズ・マンゴールド James Mangold
製作 ジェームズ・キーチ James Keach
  キャシー・コンラッド Cathy Konrad
製作総指揮 ジョン・カーター・キャッシュ John Carter Cash
     アラン・C・ブロンクィスト Alan C. Blomquist
原作 ジョニー・キャッシュ Johnny Cash
脚本 ギル・デニス Gill Dennis
  ジェームズ・マンゴールド James Mangold
撮影 フェドン・パパマイケル Phedon Papamichael
美術 デヴィッド・J・ボンバ David J. Bomba
衣装 アリアンヌ・フィリップス Arianne Phillips
編集 マイケル・マカスカー Michael McCusker
音楽 T=ボーン・バーネット T-Bone Burnett
 
出演 ホアキン・フェニックス Joaquin Phoenix ジョニーキャッシュ
  リース・ウィザースプーン Reese Witherspoon ジューン・カーター
  ジニファー・グッドウィン Ginnifer Goodwin ヴィヴィアン・ロベルト
  ロバート・パトリック Robert Patrick レイ・キャッシュ
  ダラス・ロバーツ Dallas Roberts サム・フィリップス
  シェルビー・リン Shelby Lynne キャリー・キャッシュ
  ダン・ジョン・ミラー Dan John Miller
  ラリー・バグビー Larry Bagby
  タイラー・ヒルトン Tyler Hilton エルヴィス・プレスリー
  ウェイロン・マロイ・ペイン Waylon Malloy Payne ジェリー・リー・ルイス
  シューター・ジェニングス Shooter Jennings
  ヴィクトリア・ヘスター Victoria Hester
posted by J.T. at 00:46| 東京 霧| Comment(9) | TrackBack(23) | 鑑賞した映画2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ロカビリーっていうんですよね^^;
その言葉を捜していたんですが、出てきませんでした(笑)
魂のレベルで・・・
きっとそうだったんでしょうね♪
2人の決断(ジェーンはもちろんジョニーも)は相当大きな決断だったんだろうなと。
Posted by maki-p at 2006年02月20日 23:49
maki-p さん。

こんばんはー
この作品も、映画館でみてよさが倍増するタイプだと思いました。
ホアキンがあんなに輝いている役をやってるのを見たのは
初めてのような気がします。

考えて見れば、
彼は、ドラッグ中毒で亡くなったスタンド・バイ・ミーのリバー・フェニックスの弟。
兄を失った悲しみや、ドラッグ中毒の役を演じた時は、
自分たち兄弟のことも思い浮かべたのでしょうかね…
Posted by J.T. at 2006年02月21日 00:49
そうそう、奥さんね。どうしても「辛かったろうな」と思わないわけにはいかないですよね。
でも、あのまま一緒にいても不幸になるだけだし・・・といいながら、当時の離婚に対する世間の風当たりも相当だったでしょう。
簡単に「はい、別れます」とはいかなかったのでしょうね。
実は、もっと早く別れていれば、ドラッグ中毒にならなかったんじゃないかと思ったりしましたけど・・^^;)

そして、ジョニーを見捨てずに寄り添ったジューンの愛の力、我慢と忍耐と、素晴らしいと思いました。

ノミネートは、そうでしたね。主演男優賞・主演女優賞・編集賞・衣装デザイン賞・録音賞
なんですね。

衣装は、かわいかったですよね、ジューン♪
ジョニーの黒スーツはトレードマークだったようですが、カッコよかったですよ^^)

Posted by ぷちてん at 2006年02月21日 19:53
ぷちてん さん。

去年見た”レイ”は、それまで持ってたレイ・チャールズのイメージが総崩れになってしまって、ちょっとショックでしたが・・・

皆そんなに綺麗に人生を歩んでいる訳じゃないんですよね。それに映画で客観的に見るほどその場の当人は自分のことがわかってないのも確かだし。

この映画でも、キャッシの歩んだ半生はまっすぐじゃなかったけど、
人生に、”walk the lime” なんてあるのかどうかもわからないですしね。
Posted by J.T. at 2006年02月21日 22:25
こんにちわ。日本の劇場はガラガラだったのですか?私はロンドンで見ましたが、劇場は圧倒的初老の方々で埋まっていました。若者率はほぼゼロだったと思います。

ジョニー・キャッシュの前妻の娘のインタビューを読んだのですが、壮絶な戦いだったようですよ、子供も巻き込んで。
Posted by at 2006年02月22日 10:59
すみません、上記のコメント名前忘れていました。
Posted by claudiacardinare at 2006年02月22日 11:00
claudiacardinare さん。

そうなんです。
曜日と時間も悪かったんでしょうけど、ガラガラでした〜

それにしても、ロンドンは若者がほとんどいなかったとか…
意外ですね。やはり、映画としてみるよりも青春時代に影響を受けたキャッシュというミュージシャンに興味を持って見る人が多いんでしょうかね。

前妻の娘のインタビュー、
そうですか、確かに映画でも子供の前でけんかするシーンも出てきましたし、
かなり子供たちも傷ついたろうと思いましたが…
過去を振り返って、自分の父をどんな風に思ってるんでしょうか。
心の内を聞いてみたいような気がします。
Posted by J.T. at 2006年02月25日 09:40
これも 観たの? 観たのぉぉ〜〜〜〜??(笑)

予告で 観たけど かなり面白そうですね^^ 泣けそうな雰囲気だわ^^


これで ノミネート(アカデミー作品賞)された作品3本? 今の暫定 1位はどれですかぁ?(o^-^o) ウフッ
Posted by はるちゃん at 2006年02月26日 19:46
はるちゃん さん。

こんばんはー
これも観ました(笑)

作品賞候補で観たのは、まだ2つなんですよ〜
ブロークバック・マウンテンは来週見られるでしょうから、それで3本。
俳優の好みからいうとカポーティを押したいのですが、
いかんせん日本での公開は秋?とか(汗)

暫定1位は…
まだ、決めかねてます(笑)
Posted by J.T. at 2006年02月26日 23:30
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