2006年05月13日

ザ・ハリケーン

○THE HURRICANE
○ドラマ[◆◆◆◆◆◇5/6]
○1999米国/145min/ギャガ=ヒューマックス/公開2000/06/24
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○イントロダクション
冤罪で30年間も投獄されたボクサー、“ハリケーン”こと、ルービン・カーター(デンゼル・ワシントン)。投獄され失意の中、獄中で自分の本を執筆する。その本と出会った少年レズラが冤罪を晴らすきっかけに…

○感想
事実を元にしていて、しかも30年もの長い間の戦いの映画を作るのは、とても難しいことだと思います。冤罪を被ったルービン・カーターを釈放しようとした人たち、彼を罪に陥れた差別意識と組織。色んなドラマがあったはずですけど、これを145分という時間に納めるためには、どこかにスポットをあてなければならず、そのあてかたによって全く違う内容になると思うからです。

このドラマのストーリは、ルービン・カーターの心の葛藤と、レズラ少年の出会いから生じた心の動きを中心に描いています。

受け入れがたい冤罪ではあっても、現実は容赦なく彼を罪人として扱います。
言われなき罪で終身刑。この残酷さは、想像を絶する苦しみを伴うものだと思います。精神分裂を起こすようなシーンも出てきますが、ルービンは潰れませんでした。
自由を束縛され、人としての尊厳を剥奪されるという絶望の中でも、彼が心の平衡を保てたのは、自分の心に「外の世界のことを望まない」こと強いたたから…。獄外のことを望まなければ、獄中でも「心は自由だ」という彼の言葉は、その絶望感の深さ を表す言葉として心に残ります。

デンゼル・ワシントンは、獄中で葛藤するルービンの役を見事に演じています。いわゆる”法廷もの”して観るには物足りない部分が多いのですが、冤罪がもたらす”罪”の大きさを、人の心を通して表現したものとして観ると、良く出来ているのではないかと思います。


posted by J.T. at 19:00| 東京 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 鑑賞した映画2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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