2006年09月25日

フラガール

○ドラマ[◆◆◆◆◆◇5/6]
○2006/120min/公開2006/09/23/シネカノン
hula.jpg9月中旬、ネットでニュースを見ていると、こんなニュースが飛び込んできました。

米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品される作品が決定 』

その作品は ”フラガール

選考されるには、- 2005年10月1日から2006年9月30日までの間に初公開され連続7日間以上公開されていなければならない - という条件があるそうですから、条件的にはギリギリに間に合っての選考とのこと。まあ、この話題がなくても、ハワイアンミュージックのファンとしては、題名が Hula Girl となると、観ないわけにはゆかない(笑) …で、早速、公開日に観てきました。舞台は福島県いわき市、常磐ハワイアンセンター(現在は、スパリゾートハワイアンズ)。この施設が誕生した時の秘話を描いています。昭和40-41年の話ですから、時代の感覚から言うと”ALWAYS 三丁目の夕日”より7〜8年時代が下ったころですね。
エネルギーの主体が、石炭から石油に代わり、常磐炭鉱も閉山が危惧されていたころ、あり余る温泉に目をつけ、ハワイをコンセプトとした温泉リゾートへと変身を目指した町の実話を、フラ(ダンス)のダンサー達にスポットを当ててドラマ化した作品です。

お恥ずかしい話ですが、何度も涙が溢れてしまいました。泣かされてることは分かっていても涙が出てくる。映画を見るときは感情を抑えない、つまり涙腺も抑えない自分ですから仕方がない(笑)。まじめな話、実話のドラマ化であることと、生きるだけでなく”活きる”事に必死な姿だからこそ、心を打たれたのだと思います。…かと言って決して暗い映画ではありません。コミカルなシーンも出てくるし、岸辺一徳豊川悦司などの味のある俳優がしっかり芯を押さえていてくれましたしね。

それに、フラの先生として東京のSKD(松竹歌劇団)から来た 平山まどか(実在モデル:カレイナニ早川)を演じた 松雪泰子の、気丈だが情が厚い女性。炭鉱に生まれ育ちながらも、自分のやりたいことを貫きたいという想いのフラの生徒、谷川紀美子を演じた蒼井優 の二人は好演していたと思います。

松雪泰子は、いまも体の線が細すぎるほど細いけど、ほんと女性らしくなっていて、 - 今年34歳(1972.11.28生)になるそうですが - 、オーラも感じさせる魅力的な女優になっていました。
スパリゾートハワイアンズで実際に見たこともあるのですが、タヒチアンダンスのソロ。レッスンシーンでありながらも、それを演じる彼女は、なかなかの迫力でゾクゾクっとしたほどです。

李相日(リ・サンイル)監督のことはよく知らなかったのですが、若手監督として注目されているそうです。また、製作のシネカノンの李鳳宇(リ・ボンウ)から始まって、ジェイク・シマブクロ を含めた主要スタッフは30代から40代半ばと、油が乗り始めたメンバーというのも、この映画からエネルギーを感じる所以なのかもしれませんね。涙腺刺激シーンが多いので、そういうのはちょっと…という人以外なら、観ても損はしない作品だと思います。


監督: 李相日
音楽: ジェイク・シマブクロ
 
出演:
松雪泰子
豊川悦司
蒼井 優
山崎静代
高橋克実
岸部一徳
富司純子
ラベル:映画
posted by J.T. at 01:27| 東京 ☀| Comment(12) | TrackBack(18) | 鑑賞した映画2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。
TBありがとうございます。

『花とアリス』の以来、蒼井優のダンスシーンを観ましたが、やはり感動しました。
すごい女優だと思います。
Posted by 16mm at 2006年09月25日 22:06
16mmさん。
こちらこそTBありがとうございます。
そうですね。蒼井優頑張っていたと思います。
踊りも、フラらしくなっていましたー
Posted by J.T. at 2006年09月26日 01:02
この映画、最初は見るつもりがなかったのですが、見ておこうかな・・となり、よし見ようという気持ちになっています。

ハワイアンミュージックファンですか??
いいですね〜〜。
私は音楽は詳しくないのですが、ハワイアンダンスは、ダイエットに良いと聞きまして、興味津々(笑)

常磐ハワイアンセンターってもう言わないんですね〜。
Posted by ぷちてん at 2006年09月28日 21:21
ぷちてんさん。
こんにちはー
見ることになりそうなんですね。

この映画の背景が、炭鉱の町のサバイバルである事を十分意識して見ないと本当の良さは分からないのかなと思っています。
スウィングガールなどと比べられたりもしてるようですが、この映画の女の子たちの背負ってるものは、炭鉱夫の子として生まれついた業であり、時代に翻弄されながらも新たな生き方を模索したという意味で、業を断ち切りるエネルギーを感じる作品ともいえなくもありませんね。・・・ちょっとクサイところもありますが(笑)
Posted by J.T. at 2006年09月29日 00:28
見てきました!泣きました(笑)

そうですね。この炭鉱の町が生き残る為に模索した結果のこのセンター。こういう事だったのだと知りました。

そして、あの夕張に引越しした女の子。
実は、最初彼女が主役かと思っていました^^;)
彼女の決意、この町に埋もれたくないという思いと現実、考えてみたらそんな時代でもあったんですよね。

炭鉱の町で生まれ育った彼女達が、新しいエネルギーを生み出し元気を与えてくれる。
それをまた母親が同じ女性として、認めてくれるところなど、ベタではありますがやっぱり感動してしまいました。

でも全体的にどうしてもフラガール達の踊りに目が行ってしまうのは、仕方ないのかも。
それにしても、素晴らしい踊りだったと思います^^)
Posted by ぷちてん at 2006年09月30日 00:36
こんばんは♪
TBありがとうございました。
登場人物に悪い人がいないのがいいですよね。
貧しくても鉱山に生きたり、ハワイアンセンターに一生懸命になったり、ダンスを頑張ったり。
みんな頑張ってました!
王道的作りですが、それにのっかって感動させて貰いました。
Posted by ミチ at 2006年09月30日 00:41
ぷちてん さん。
こんにちはー
見てきましたかー、そうそう確かにベタでしたけど、
監督の術中にはまってしっかり泣かせていただきました(笑)
そして女優さんたち、結構きちんとフラを踊ってましたね。
スパリゾートハワイアンズに行って、
本物のタヒチアンダンスをまた見てみたくなりました!
Posted by J.T. at 2006年09月30日 11:15
ミチ さん。
こんにちはー
確かに王道的なつくりになってましたね。
原案は、常磐ハワイアンセンターを立ち上げた社長を中心としたプロジェクトXみたいなものだったそうですよ。
でも、映画にするのならフラガールを中心にした今回の構成でよかったのではないかと思います。
映画の公開後当時のドキュメンタリーなんかが出来たら面白いかも知れませんね。
Posted by J.T. at 2006年09月30日 11:21
こんにちは。
タヒチアンダンス、見たくなりますね〜^^)
あの映画でも小さな女の子が会場で、真似して踊っているところが出てきましたけれども、あれはヤラセではなく本当に思わず踊ってしまったのではないかと思いました。

ところで、横レスで申し訳ありませんが、原案はプロジェクトXみたいだったのですか!
私は、映画を見ながらあまりに泣かされるので、悔しさのあまり(笑)違う作りにしたらどんなふうになるのかと考えたんですが、やっぱり炭鉱の町でセンター造りに奔走する男たち、という感じかなあと思いました。
そしたら、色気もないしきっと男くさ〜〜い映画になるだろうなあと。
う〜ん、うまく作れば感動を呼ぶ作品になりそうだと思うのですが、いかんせん固い映画になっちゃいますね。
何よりも、華がない(笑)
それにフラダンスは、今教室も盛況みたいですし、客層が広がりますよね〜。
そう考えると、うまい映画ですね〜〜^^)
Posted by ぷちてん at 2006年09月30日 12:08
ぷちてんさん。

あの男の子ですよね。踊ってしまう気持ちわかりますよ。
私も、あのスチールギターのギューンっていう音や、トッエレ(タヒチアンスリットドラム)の体中に轟くような迫力あるリズミカルな打音、シャカシャカという心地よい音を出すプイリ(竹製の楽器)の音を聞くと、それだけで南国に居る気分になって体が動き出しますから(笑)

>原案はプロジェクトXみたいだったのですか!

シネカノンが企画していた最初の段階ではそうだったらしいですよ。でも、ぷちてんさんがおっしゃるように固くなりそうだと思ったんでしょうか、フラガールにスポットをあてることで、李監督の触手も動いたとか・・・映画自体も出来るまでには色々と紆余曲折があるようですね〜
Posted by J.T. at 2006年09月30日 14:22

(^o^)コ(^-^)ン(^0^)バ(^-^)ン(^0^)ハ
TB有難うございました♪
これ、良かったですね〜〜★

>米アカデミー賞最優秀外国語映画賞部門に日本代表として出品される作品が決定

そうなの?? 今始めて知ったわ~(=^‥^A アセアセ・・・ (う、疎いにもほどがある?)
一生懸命頑張る姿とか、それを 応援しようと思う気持ち 炭鉱の町の今までのしがらみと これからの新しい光とが 交差して 涙が止まりませんでした。
松雪泰子は 私の中で「嫌われ松子の一生」の中谷美紀とで 早くも「日本アカデミーとんちゃん賞」で最優秀女優賞を 争ってます(笑)
Posted by とんちゃん at 2006年10月03日 20:30
とんちゃん さん。
こんばんはー
そうそう、良かったです。
そして、この映画、泣きました〜

>松雪泰子は 私の中で「嫌われ松子の一生」の中谷美紀とで 早くも「日本アカデミーとんちゃん賞」で最優秀女優賞

うんうん。
そうですね。なかなか鋭いです。
日本アカデミーとんちゃん賞+日本アカデミー賞で決まりかもしれませんよ。
最近はアニメ以外の日本映画も頑張ってますから興味がわいてきました。って、もうそんなことを考える季節なんですねー
なんと、一年の早いことか(;゚(エ)゚) アセアセ
Posted by J.T. at 2006年10月03日 23:59
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