2005年10月02日

シン・シティ

sincity.jpgこういった映画が、アメリカではうけるらしいですね。
アメコミの映画化ブームに乗ったというのもあるのだろうけど・・・
こんな刺激を求めてるということは、
やはりなにか変に思えるのですが・・・

製作陣は、非現実的で・・と言ってるようですが、
一握りの原作者や映画をつくる人たちの世界観が
こうして全世界を駆け巡るのって、なにか背中がゾーっとするような気がします。

漫画で描かれた世界を、リアルな映像にすると、
それはもう別のものになってしまうような気がします。
コミックだから許された非現実性が、
なにかリアルさを帯びてくる。
そんな怖さを感じました。

R−15指定というだけあって表現は全体的に辛らつなものでした。
権力悪と猟奇、暴力と殺戮
あらゆるものを取り揃えてありました。
それらが激しければ激しいほど、愛が引立つ、
アウトローがまかり通る世界観だからアウトローの正義が許される・・
・・・そういった発想なのでしょう。

昨今の純愛ブームの映画とは似ても似つかないものですが、
それらが、情熱的に愛を表現することに力を注ぐのに対して、
この映画は、愛情そのものはなるべく押し殺して、
ひたすら闘うことで愛を貫こうとしています。

そういえば、マーヴ(ミッキーローク)が言ってました。
「目的を失った人生こそ地獄だ」
確かにそうかもしれません。
3つのストーリーを展開してゆく3人の目的は”愛”です。
そのために究極的な選択をして行きますが、
見所はそんなところでしょうね。

白黒+ポイントカラーという映像を貫き通して
最後までシン・シティの世界観を壊さなかったのもたいしたものです。


posted by J.T. at 20:47| 東京 ☀| Comment(8) | TrackBack(11) | 鑑賞した映画2005 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。もうご覧になったんですね。ミッキーロークの役者魂を含め、気になる
映画のひとつではあるのですが・・そっか全く
予備知識がないもので、劇画っぽいとは知りませんでした。テレビの世界もそうだけど、映像でしか出来ないものをこだわって作ってほしいですよね。私が昔TVドラマやVシネの制作サイドに関わったときも、いつも「マンガでおもしろいもの」
を探して来いなどと邪道なことをいわれてました(笑)純愛ものがうけるのは・・素朴な点にも
あるのではないかと思います。
Posted by masami at 2005年10月03日 08:03
masamiさん、こんにちは。
TVドラマやVシネの制作に携わったことがあったんですね〜
私は出来たものを見てあれこれいってるだけですが、masamiさんは今も自分の構成したものを観客や読書(リスナーもいるのかな?)にぶつけているんですね。産みの苦しみもあるでしょうが、産んだ作品がすくすく育った時の喜びはなんともいえないものなんでしょうね。
あ、映画の話題からはずれてしまった(笑)
Posted by J.T. at 2005年10月05日 23:15
こんばんわ。
TBありがとうございます。
私の「シン・シティ」の感想は、結構ツライ結果になってしまいましたが、今までに見たアメコミ映画と比べると普通に見る事が出来たと思います。
「シン・シティ」のように、違うお話が交互に出てきちゃうような流れの映画だと、どうもお話の中に入っていけないんですよねぇ・・・。
Posted by Chie at 2005年10月08日 02:04
見られたんですね〜。羨ましい〜♪

白黒の独特な世界みたいですね。
ロドリゲス、タランティーノという独特な監督の「マニア」な世界でしょうか〜?
そうそう、ミッキー・ロークがなかなか良いと、聞いています。

DVDになるまで待たなくてはならないんだけど(T-T) ウルウル、待ちますです。

Posted by ぷちてん at 2005年10月08日 10:18
Chieさん、こんにちは。
そうですね。3つの物語はまったくといって
いいほど別のものですし、アメコミファンの方でなければ、個々の物語の背景も知らないわけですから、感情移入は難しかったです。原作の持てる時間と映画の持てる時間は違うのですから、一つの作品に仕上げる仕掛けがもう少し欲しかったですね。
Posted by J.T. at 2005年10月09日 18:05
ぷちてんさん、こんにちは。
そうですか、見られないんですね(泣)
人の評価を気にせず是非DVDで見てください。
DVDがでたら、私ももう一度見ると思いますが、
今の感想とは違った感じ方をするかもしれません。
ぷちてんさんの感想、楽しみに待ってます♪
Posted by J.T. at 2005年10月09日 18:12
TBありがとう。
何か変・・・と思われるでしょうが、日本の僕も、大好きな映画です(笑)。
映画にしろ、漫画にしろ、「表現」はどこまでいっても、それが表現足りえていれば、僕は、そこに、現実の倫理など重ねるべきではないと、考えています。
もちろん、拒否するのも自由、絶賛するのも自由です。
僕は、この映画的表現は、とても新しいし、映画の新しい可能性を提示していると、評価しています。
Posted by kimion20002000 at 2006年07月22日 22:14
kimion20002000さん。

こんにちは。
コメントありがとうございます。

>もちろん、拒否するのも自由、絶賛するのも自由です。

そうですね。私もその意見に大賛成です。

そういう意味で、映画が与える影響が意外と大きかったりすると認識してる私は(好みの問題もあるのですが 笑)時には、現実の倫理も重ねてしまいます。

興行的制約から、通常は表現するのに2時間程度の時間しかないのですから、表現者の想いと受け取る側の想いがズレてしまうのは仕方ありませんし、その映画に興味が沸いたとき、製作者側の想いとしての「表現」を深く掘り下げて何倍も楽しむのも、映画を楽しむ醍醐味ですね。
Posted by J.T. at 2006年07月23日 13:36
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